組織のもろもろ

保津町自治会

自治会は市役所の下請け機関ではありません。

町民意思による自治を推進し、保津町のまちづくりに関する重要な決め事や、取り組みを行っています。

それらの取り組みは、町民からの自治会費によって運営されています。自治会長は名実ともに保津町のリーダーで、行政や町外の人も、自治会長の発言を保津町民の総意として重く認識します。

情報伝達の役割

町内で行われる行事などの情報は、自治会主催でなくても、いったん自治会に集約されて町民に伝えられます。

自治会は、亀岡市役所からの伝達事項を町民へ届ける役割も担っています。

公民館に自治会事務所

自治会の事務所は、保津町公民館内にあります。そのため、公民館を「自治会館」とも呼びます。

住民票の取得など、市役所の出張所のおうな機能は持っていません。

【開館時間】平日 朝9時~ 夕方5時

 電話番号 0771-22-0810

 FAX番号 0771-22-0846

自治会役員の決め方

自治会役員会は、各区選出の自治委員8人で構成され、自治会長、副会長は自治委員の互選によって決められます。

任期は4年。

60歳以上の男性が選ばれることが多いです。各区から1人選出するという仕組み上、区の運営や区民の相談にのることもあります。

重要な会議

「自治委員会議」と「区長・自治委員合同会議」がそれぞれ毎月1回ずつ開かれます。

■自治委員会議は、まちづくりに関する意思決定がなされる場です。

■区長・自治委員合同会議は、自治委員会議での決定事項を区長に連絡、相談するための場です。会議で伝えられたことは、区長から班長、班長から各家庭の順番で伝達されていきます。

こぼればなし

自治委員は、昔の村会議員のなごりで、選挙で選ぶことになっています。

区役員の決め方

各区には区長、副区長、会計などの役職があり、区によっては年間100日もの区長業務があります。基本的に任期は1年ですが、例外もあります。

区の役員役員の流れ
1区・区長 ・副区長 ・会計 ・監査委員(2名)順番:会計→副区長→区長
 ・会計と副区長の間は2年空くことが多い
 ・監査委員は前区長、前々区長がなる
2区・区長 ・副区長 ・会計 ・監査
・会計監査(任期2年) ・相談役(2名) ・顧問
順番:会計→副区長→区長→顧問
3区・区長 ・副区長 ・会計 ・監査
・会計監査(任期2年) ・相談役(2名) ・顧問
順番:会計→副区長→区長→顧問
4区・区長 ・副区長(会計兼務) ・監事(2名)順番:副区長→区長
 ・副区長は会計も兼務
 ・会計は前区長、前々区長がなる
5区・区長 ・副区長(会計兼務) ・監事(2名)順番:副区長→区長
 ・副区長は会計も兼務
 ・会計は前区長、前々区長がなる
6区・区長 ・副区長 ・会計 ・特別会計順番:特別会計→会計→副区長→区長
7区・区長 ・副区長 ・会計 ・監事順番:監事→会計→副区長→区長
8区・区長 ・副区長 ・会計 ・監査
・会計監査(任期2年) ・相談役(2名) ・顧問
順番:会計→副区長→区長→顧問→会計監査

■ 役員のほとんどは50~60代の男性
■ 多くの役は年齢順に回ってきます。

自治会費と区費

全国どこでもそうですが、保津町にも自治会費や区費があります。これらは、地域の行事運営や会議所の管理などに使われる大切なお金です。

気づきにくいかもしれませんが、住民は必ずこのお金が使われているサービスの恩恵を受けています。

自治会費、区費の集金は、班長が各家庭を訪問して行います。

※移住すると原則として、自治会と区に所属します。自治会費、区費の支払いは義務です。さらに、班によっては、親睦会費などを集めている場合もあります。

自治会費
(年額)
区費
(年額)
積立金費
(年額)
1区  12,000 円6,000 円3,600 円
2区  12,000 円3,000 円0 円
3区  12,000 円3,000 円0 円
4区  12,000 円10,800 円12,000 円
5区  12,000 円12,000 円0 円
6区  12,000 円9,600 円600 円
7区  12,000 円12,000 円3,600 円
8区  12,000 円6,000 円0 円

集金は地域の見守り活動

一人暮らしのお年寄りが増えたため、2008年からセーフティーネットに取り組みはじめました。その一環として、集金の際に班長が各家庭の安否を確認します。

集金のために毎月各家庭を訪問するのは大変ですが、大切な仕組みです。

社協及び各種団体の会費等

区費の集金の際に、亀岡市社会福祉協議会への会費をお願いされることがあります。(7月ごろ)

強制ではありませんが、ほとんどの家庭が会員になっています。

保津町自治組織

保津町には自治会のほかに、地域住民のために活動する組織があります。

ここでは、主だった組織の活動内容や、役員の選ばれ方を紹介します。

保津町社会福祉協議会

保津町で福祉事業に取り組む組織で、

・月一回のサロン「りょっとよろかいな」

・保津町敬老会

・高齢者の移動支援

などをされています。運営は、有志で行っています。

財産管理委員会

保津町内の公的財産(お金、山、農地)を管理する組織。自治会として資金が必要になった際、財産管理委員会に要請します。委員は8人で各区から1人を選出します。

町の財産を扱う大事な役のため、経験を重ねた方が選ばれます。

人権啓発推進協議会

人権啓発に取り組む組織で、各種団体の代表等によって運営されています。

・年3回の人権研修会

・2月の全町民人権学習会

・3月の視察

などに取り組んでいます。

亀岡市消防団 保津分団

消防団は市民有志で構成されています。

保津町の消防団は、「亀岡市消防団」に所属し、「保津分団」と名付けられています。

保津分団には5つの班があり、火災時の消火活動のほか、自然災害時の行方不明者の捜索や救助を行います。

非常時以外では、

・定期的な消防訓練

・月1回の消防器具点検

・年末の夜間警戒(12月29日から31日)

・消防操法大会に向けた訓練

をしています。

消防団の人数

ひとつの班には最低でも8人が必要で、保津町ではおおむね20代~40代の住民有志が所属しています。

消防団に入ろう!

男性なら、まず消防団に入りましょう!

地域事情に詳しくなり、つながりも濃くなります。消防団きっかけで、地域の中心的な存在になっていく人も多いです。

操法大会に向けた訓練

市消防団主催の消防操法大会は、2年に一度開かれます。各分団はこの大会で、日ごろの訓練の成果を発表します。

7・8月の大会に向けて4月から訓練が増えていき、大会直前になると、隔日のペースで訓練を行うことが多いです。

消防の詰所

各班ごとに詰所があり、災害時の待機や、団員の親睦会に使われています。

自主防災会

災害発生時に住民が迅速に対応できるよう、防災活動に取り組むのが自主防災会です。

保津町自治会内に設置され、自治委員と区長によって運営されています。

・水防訓練での土嚢づくり

・消火栓の点検

・火の用心の巡回

・年末警戒(12月28・29日)

を住民と一緒に行っています。

保津町体育振興会

保津町体育振興会は健康増進や体力向上を目的とした組織で、亀岡市内全町にあり、”体振”の略称で呼ばれています。

保津町の体振では町民を対象に、ラジオ体操、ウオーキング、輪投げ大会

を開いています。

各区から男女各1名の役員が選ばれ、任期は男性2年、女性1年。30代~40代半ばくらいまでの人がなります。

また保津町体振として、公益財団法人 亀岡市スポーツ協会が主催するかめおか市民スポーツフェスティバル京都亀岡ハーフマラソンなどの手伝いをしています。

青少年育成連絡協議会

青少年健康育成の様々な活動を行っており、亀岡市内の全各町に設置が義務付けられ、”青少協”の略称で呼ばれています。

その一環として、火まつりと花火大会での見回りや、啓発標語看板の管理などを行っています。

各区から1人の役員が選ばれ、任期は2年です。

民生委員と児童委員

民生委員は、住民の生活状態を把握・サポートし、必要に応じ関係機関へつなぐ「地域の見守り役」です。毎月の独居老人家庭の訪問や生活に困りごとのある家庭への支援を行っています。

児童委員は、児童や妊婦への情報提供及びサポートの役割を担っています。主な活動に、小学生の登下校時の見守りや主任児童委員とともに行う新生児訪問があります。

保津町では住民から7人が選ばれ、民生委員と児童委員は兼務することから、「民生児童委員」と呼ばれています。

主任児童委員

各小学校区に1人配置されており、0歳~18歳の子どもに対する直接的な支援を行っています。

保津小学校区の主任児童委員は、亀岡川東学園(馬路町)校区の委員と一緒に、川東地区の自主事業を実施しています。

子ども会(区ごと)

小学校入学から中学校卒業までの子どもが加入できる「子ども会」が町内で合併され、行事を保護者が行っています。

また、各区の子ども会が集まる「保津町子供育成連絡協議会」では、「サマーレクリエーション」と「冬レクリエーション」を実施しています。

老人会「百代会」

百代会は、保津町全体の老人会です。

70歳から任意で入会でき、入会金は2,000円です。

子どもたちの「見守り隊」活動や神社の清掃など、地域貢献を積極的に行っています。

請田神社・八幡宮社総代会

請田神社、八幡宮社の管理、運営を行う組織です。

神社行事の準備や、お祭りの役振りなどを行います。

総代は各区から1人選ばれ、任期は4年です。

60代半ば以降の人が選ばれることが多いです。

総代の互選によって総代長が選ばれます。

神主とは別者です。

金刀比羅神社総代会

牛松山の山頂にある金刀比羅神社の管理、運営を行う組織です。「神社のしめ縄交換」と「祭事の準備、取り仕切り」とで、年4回山に登ります。

金刀比羅神社の祭事は総代会のみで営まれ、町民が加することはありません。

総代は各区から1人選ばれ、任期は4年です。

60代半ば以降の人が選ばれることが多いです。

総代の互選によって総代長が選ばれます。

神主とは別者です。

地域を盛り立てる団体

保津町には地域を盛り立てる有志の団体があり、地域を動かす原動力となっています。

NPO法人ふるさと保津

町民の中には「NPO」や「すいたん農園やってる団体」と呼ぶ人もいます。

自治会から活動費の補助はなく、独自の事業で運営し、余剰金は保津町のまちづくりのために使われています。

神社ついて

日本には同じ集落の人々で氏神を祀る風習があり、同じ氏神を祀る者同士を氏子と呼びます。

保津町に住むと、請田神社、八幡宮社、金刀比羅神社の氏子となります。

氏子だからといって、必ず出役しなければならないことや、費用はありませんので、安心してください。

請田神社

丹波開拓の神様が祀られています。保津町の集落群からは1.5㎞ほど離れており、祭り以外で町民が出入りすることはありません。1300年を超える歴史があり、京都府指定文化財に登録されています。

八幡宮社

応神天皇が祀られており、また境内には、小規模ですが、町民の信仰があった各地の神社が集められています。保津町民からは” お宮さん “と呼び親しまれています。

400年近い歴史があり、京都府指定文化財に登録されています。

金刀比羅神社 (金毘羅神社)

海上交通の神様ですが、筏流しや保津川下りで栄えた保津町では、金刀比羅神社で船の安全を祈願します。境内には木造船が奉納されています。

お寺について

保津町には、五ケ寺と呼ばれる文覚寺、洞泉寺、福性寺、極楽寺、養源寺があります。

神社の氏子とは違い、「移住後いづれかの檀家になる」ということはありません。

托鉢(たくはつ)について

「うおぉぉぉぉぉー」と大きな声を出しながら日中、お坊さん数人が町内を歩いて回ることがあります。これはお坊さんの修行です。保津町の家庭では、托鉢のお坊さんが訪問され際に米や金銭などのお布施をされることが多いです。

こぼればなし

あまりの大きな声に、 誰かが助けを求めているのかと思いびっくりしました。

(移住者談)