その他

保津町での農業

保津町では、耕作の担い手がいない農地が増えつつあります。そういった農地の所有者は、自分の田畑を管理してくれる人を探しています。家庭菜園+αができる規模の農地を借りやすい地域です。保津町は就農者、 兼業農家を歓迎しています。

内地の農地
ほ場整備された外地の農地

保津独自の農言葉

内地と外地

集落内にあって入り組んだ農地が集まるほ場整備されていないエリアを「内地(ないち)」、集落の周辺にあるほ場整備された大きな農地のエリアを 「外地(がいち)」 と呼びます。

かいち

自宅周りにある30~40坪ほどの農地を「かいち」と呼んでいます。昔はここで、稲の苗を育てており、夏野菜を作っていました。

はじめるにあたって

日常生活だけでなく、農地に関するルールもあります。共同で利用する資源もあるため、「他人に迷惑をかけない」という考え方が強いです。

農業に水がいる

保津町の農地を使うことは、保津町の水を使うということ。山や川の水などを使うには、10a(アール)あたり年間3,800円から6,000円の水利費を土地改良区に支払う必要があります。 新たに農地を取得した場合は、 その都度、 水利費を支払ってください。

草刈りするんやで

農地の草刈りは、 その農地の管理者が行います。 草刈りをしないと、 景観が悪くなるだけでなく、 害虫の住処になったり、 雑草の種が飛んだりと、 近隣の農地に迷惑をかけます。

隣の農地との高低差が多い場合は、 上の農地の管理者が、 のり面(斜面)の草刈りを行うことが多いです。

こぼればなし

農地は草刈りがたいへんです。手を付けられずにいると、 気付いた人や周りの人がついでに刈ってくれることもあります。「去年やってもらったから、 今年はやってあげよう」 とおたがいさま。

鳥獣害

シカ、 イノシシ、 サルが出ます。藪に張っている金網では、 サルを防げません。 亀岡市がサルを追い払うための花火を配っています。

また、 自治会や農家組合を通じて市へ駆除の要請を行うと、 亀岡猟友会が対応してくれます。

農業や農地に関する団体

保津町の農地は136ha(ヘクタール)で、349軒の農家がいます。ほとんどの農家が所有しているのは、小さな農地です。農地を共同で守るための組織があります。

保津町農業振興協議会

保津町の農業に関する取りまとめを行う昔からの組織です。各区の農家組合が集まった協議会で、保津町の農家組合員はすべて協議会の会員になります。役員が亀岡市の会議に出席するなどされています。

農家組合(区ごと)

保津町で農業に取り組む世帯が集まった組合です。農業をしていなくても、農地(田・畑)を保有していると、加入対象となります。任意の加入ではありますが、加入することが望まれます。

川東土地改良区

川東地区の内、保津町、千歳町、河原林町、馬路町のほ場整備や水田の水の管理などを行う組織です。役員は総代と呼ばれ、各区の農家組合から2人ずつ選出されます。任期は4年です。水路やため池、農道の管理などをされています。保津町では、総代以外の方に役務はありません。

農事組合法人ほづ

農家の高齢化が進み、農地の維持が保津町の課題として認識され、2005年に「農事組合法人ほづ」が設立されました。農地の維持管理や農村風景を守ることに貢献されています。

田んぼを赤色に縁どる彼岸花

移住後のあいさつ

移住したら、 同じ班の班長にあいさつに行きましょう。

その後、 班長に聞きながら各家庭に訪問すると良いでしょう。班長が誰なのか分からないときは、自治会に相談をして区長を紹介してもらい、区長から班長を教えてもらいましょう。

同じ班のなかに、 相談できる人を見つけておくと、 困ったときに力になってくれます。